あの、迫り来るゾンビの強烈なイメージが、都市でのサバイバルという概念をもたらしました。しかし、ゾンビが襲ってこないとしても社会インフラが崩壊することはあり得るわけで、そんな時のサバイバル方法は知っておきたいものです。そこで今回は、都市における基本的なサバイバルテクニックをご紹介します。
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原文筆者は都市でのサバイバルについて理解するために『The Handbook to Practical Disaster Preparedness for the Family』と『Disaster Preparedness for EMP Attacks and Solar Storms』の著者であるArthur Bradley博士に話を聞きに行ったそうです。博士によると、身につけるべきサバイバルテクニックは3種類あるとのこと。
- ストックパイラー(備蓄者):必要な物資を備蓄しておく者。ただし、サバイバル自体は苦手。
- マクガイバー:ダクトテープ、鉛筆、チューインガムなどで、応急的に何でも作ってしまう者(人気ドラマ『冒険野郎マクガイバー』より)。
- サバイバリスト:古い切り株から夕食を調達し、トイレットペーパーと錆びたコーヒー缶で暖をとってしまう者。
この3種類のテクニックについて、サバイバルのミッションごとに具体的な内容を見て行くことにします。ミッションは「避難場所を見つける」、「水を確保する」、「食料を確保する」、「救助を呼ぶ」です。また、これらのテクニックを個別に見ていく前に、誰にとっても必要となる基礎的で重要なテクニックについて確認します。それは「安全確保」です。
日常生活にも危険は存在します。また、いつ自然災害に巻き込まれるかはわかりません。それぞれの状況における対処法を知っておけば、自分の身の安全を守ることが可能です。以下では、直面するかもしれない危機のシナリオを見ていきましょう。
■日常での安全を確保し、起こりうる危機への対処法を知る
日常生活は危険と隣り合わせと言えます。すべての危険に備えることは不可能ですが、自分に起りそうなものについてはしっかり対策を学んでおきましょう。
何者かが家に侵入した場合の対処法
家に泥棒が居るのに気づいて目が覚めたらどうしますか? 急いでベッドの下に隠れますか? それは良い対処法ではありません。そうではなく、まず寝室のドアにバリケードをしてから警察に連絡しましょう。そして、注意深く侵入者の様子をうかがってください。もし泥棒がドアを破ろうとしてきたら窓から逃げます。窓から逃げられないときは、部屋の中で武器になりそうなものを探して、襲撃に備えてください。
群衆からの逃げ方
バーゲンセールなどで群衆の下敷きになってケガをした人の話、聞いた事がありますよね? 群衆心理に火がつくと暴走が始まり、ときに危険です。サバイバリストのBear Grylls氏はこうアドバイスしています。
なるべく転ばないように努力すること。転んでしまった場合は、頭をカバーして壁の方へ逃れるようにしてください。壁際にたどり着いたら立ち上がり、出口へ向いましょう。